木製サッシの歴史
サッシとは、窓枠の部分のことですが、窓の歴史の中ではほとんどの窓が木製でした。しかしながら従来の木製サッシでは「腐りやすい」「気密性が弱い」などの弱点もあったため、1950年頃からはスチール製のサッシが普及され、1960年の後半くらいから軽くて腐りにくいアルミ製のサッシが主流となりました。
アルミのサッシは、加工もしやすく価格も安いため、今でも多くの住宅で使われてきています。しかし、アルミのサッシは熱を伝えやすいという面で断熱性の低さが課題となり、その後、断熱能に優れた樹脂サッシへと移行していきました。
樹脂サッシの特徴
欧米では1970年のオイルショックを期に、エネルギー削減を目的とした家の断熱化がスタート。窓のサッシの材質は樹脂製に移行し、ガラスも複層ガラスからトリプル複層ガラスへとスイッチングしていきました。
日本においても、京都議定書(COP3・1997年)、パリ協定(COP21・2015年)を契機に地球温暖化対策への取り組みが求められました。そこで、住宅の省エネ化に似合う窓の断熱化が促進。そのなかでも、塩化ビニル樹脂から成型されたサッシ枠に複層ガラスなどで構成された窓「樹脂サッシ窓」が注目されています。
気密性・断熱性に優れる樹脂ですが、アルミと比較すると、紫外線に弱いという弱点もあります。紫外線によって劣化し始めると、変色や硬化、変形したりする可能性があります。そのため、紫外線の影響を受けやすい箇所への設置は、考慮が必要です。
耐久性の高い、樹脂サッシの紫外線対策として、定期的な塗装をするなど、屋根や外壁同様に定期的なメンテナンスも大切です。
パッシブハウスには欠かせない「木製サッシ」
冬はあたたく、夏は涼しい。快適な家ほど家自体の寿命が長く、エネルギーをほとんど使わない。
そんな家があったら、理想的ですよね。
顕著に進む地球温暖化と光熱費の高騰・・・冷暖房費を抑えるには「がまん」をしている人も多いのではないでしょうか。
そう考えると、少ないエネルギーで快適に暮らせる家づくりが大切になってきています。
東商住建においても、ドイツ発の世界最高レベルのエコハウス「パッシブハウス」を導入し、パッシブデザインでつくる注文住宅を提供しています。
「年間の冷暖房負荷」「気密性能」「住宅全体の一次エネルギーの消費量」の3つの基準を満たしたものがパッシブハウスと認定されます。
その上で、断熱性、気密性の高い「木製サッシ」は欠かせない存在なのです。また、木製サッシの効果を発揮できる性能の良い窓を取り入れることが重要なのです。
冷房時に開口部である窓から熱が入る割合は73%と言われています。日本の住宅の窓の現状はというと、アルミサッシで単層(1枚)ガラスがほとんどです。熱の伝導率が高いアルミサッシのままだと、夏は暑さを、冬は寒さを外部から窓を通して取り込んでしまうわけですから、冷暖房に頼らざるを得ないという状況が続く、ということになります。
パッシブハウスは、窓の気密性・断熱性が高いため、開閉時以外の外気はほとんど取り込みません。また、家の中の90%以上の熱を逃さないため、体温や太陽、照明などの熱だけで暖房要らずのあたたかい家が実現できます。
電気料金の高騰もあるなか、パッシブハウスへの注目度は高まるばかり。
「夏は涼しく、冬はあたたかい快適な家づくり」が当たり前になる時代もそう遠くはないかもしれませんね。
世界一の窓はドイツで作られている
ドイツでは、4分の1の住宅の窓が木製サッシでつくられています。ドイツではアルミや樹脂よりも性能の高い木製サッシを生産しています。
性能が良い分、価格も高いのですがそれでも普及しています。そのサッシを輸入するとなると、さらにコストが上がり、性能の良い窓を取り入れたくでも手が出ないかもしれません。そこで、東商住建では、ドイツのsmart win社がつくる木製サッシを国内で生産するスマートウィン「佐藤の窓」 を採用しています。
木ならではデザイン性とぬくもり、熱貫流率が低く、日射取得率の高さを保ちながらも断熱性の高さも実現したトリプルガラスの高性能木製サッシです。
手作りの木の窓「佐藤の窓」には従来の木製窓では叶わなかった気密性を保つ構造があります。この構造をスタンダードにし、日本でも馴染みのあった「木製サッシ」を再度普及させたいという想いがあります。
ここで、スマートウィン「佐藤の窓」に注目してみましょう!
☆日射取得率の高い窓☆
パッシブハウスは、「暖房時20℃、冷房時25℃」設定で、年間の冷暖房負荷が15kWh/m2を下回る家。が条件ですから、気温差の大きい冬の暖房負荷をいかに減らせるかがポイントです。
太陽の日差しが入りやすい南面に、日射取得率の高い大きな開口部を設ければ、あたたかい太陽の光をより多く、効率的に取り込めることになります。
「冬は窓が暖房器」というような概念です。
☆木製サッシの窓は熱伝導率が低いので、枠の部分では結露しない☆
「佐藤の窓」では、木の窓は腐るというデメリットをドイツで開発された「スマートウィン」を採用して解消しています。スマートウィンは「パッシブハウス用の窓」として開発された窓です。
特徴としては、日射取得量を増やしつつ、断熱性能を上げる窓づくり。ガラス部分を大きくとり、窓枠はできるだけ小さく作られています。また、窓枠の取付周りの熱橋、熱損失をなくす工法にこだわっています。
☆デザイン性(見た目)
「佐藤の窓」は、窓枠が外部に露出していないためアルミクラッドは不要です。インクリードサッシといって、木部は構造に埋め込まれているので、外壁と窓の木部が一体化しています。木の質感や醸し出すナチュラル感がおしゃれですよね。
通常、窓枠は強度を出すために下枠を太くする必要があるのですが、スマートウィン「佐藤の窓」の下枠は左右上と同じ、全て61 mm の木製サッシでつくられています。
トリプルガラス(重量がどれだけ重くなっても)窓枠のコーナーの特殊な部品によってガラスを支えることを可能としているので下枠にはガラスの重さがかかりません。
寒い地域では4重ガラスの使用も可能なスマートウィン。何層になっても、デザイン性をキープできます。
「いい家」をつくる上で心得たいこと
☆価値観☆
家は、私たちが生きていく上で欠かせない存在です。長く快適に暮らすなら、「いい家」をつくりたいと誰もが思うと思います。しかし「いい家」とひと言でいってもその価値観は人それぞれです。どこに価値をおくかを家族みんなで学び、整理することも大切です。
2025年の4月(予定)から全ての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務付けられます。断熱性能ほか、一次エネルギー消費量の低下などが求められるため、屋根や外壁、窓などの断熱性を高め、「UA値(ユーエー値:外皮平均熱貫流率)」と「ηAC値(イータエーシー値:平均日射熱取得率)」の二つの性能数値を低くする家づくりが必要とされます。また、新築に太陽光パネルを設置することも条件の一つです。
☆定期的なメンテナンスの必要性☆
家は、常に雨風にさらされており、日射も多くの負担を与えます。木は雨風や紫外線に長時間さらされると、塗料の寿命も早まります。そのため、住宅のメンテナンスは、住まいを長持ちさせるために必須の項目です。
家の耐久性や安全性を高め、寿命を維持させるためにも、定期的なメンテナンスが必要です。
東商住建では「家づくりの相談会」や「構造見学会」を実施しています。
東商住建では、「電気代高騰に負けないエコハウス」や「狭小住宅でも快適な家づくり」、また、「最新の木造大型パネル工法を取り入れた家づくり」を実施しています。
どの家づくりも高気密で高断熱。地震に強い家づくり。また紀州材を使った施工がスタンダードなので、木の心地よさも味わっていただけます。
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