子育てグリーン住宅支援事業を解説!全世帯対象のGX志向型住宅とは?
住まいの新築やリフォームで利用できる補助金制度の一つとして、省エネ住宅の普及を目的とした「子育てグリーン住宅支援事業」という制度が2025年にスタートしました。 「子育て」と名がついていますが、対象となる住まいの新築ならすべての世帯が利用でき、補助金額は最大160万円と非常に大きいのが嬉しいポイントです。 電気代やガス代などのエネルギー価格が高騰している今だからこそ、省エネ住宅でお得に快適に新生活を始めてみませんか?本記事では、子育てグリーン住宅支援事業の概要や対象世帯、条件などについて網羅的に解説します。 子育てグリーン住宅支援事業の概要 子育てグリーン住宅支援事業は、省エネ性の高い住まいの新築やリフォーム工事を行った世帯に対する、国の補助金制度です。 エネルギー価格の高騰による影響を受けやすい子育て世帯や若年夫婦世帯を対象に、省エネ性能に優れた住まいの新築やリフォームを支援することで、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、ZEH基準を超える住まいの普及を目指しています。 前年度に実施した子育てエコホーム支援事業では、対象となる住まいが「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」となっていましたが、今年度はこれらに加え「GX志向型住宅」が補助対象となりました。これにより、補助金制度が利用できる世帯が増えています。 【新築】子育てグリーン住宅支援事業の対象・補助額 子育てグリーン住宅支援事業は、GX志向型住宅・長期優良住宅・ZEH水準住宅のいずれかを新築する世帯が対象です。対象の住まいによって補助額や対象となる世帯が異なります。 ここで、対象となる3つの住宅がどんな住まいのことを指しているのか、一つずつ解説していきます。 【全世帯対象】GX志向型住宅とは GX志向型住宅とは、再生可能なクリーンエネルギーを有効活用する脱炭素社会「GX(グリーントランスフォーメーション)」を目指す住まいのこと。具体的なポイントは3つあります。 ① 2030年までに義務化されている、ZEH水準以上の省エネ性能を備えている ② 太陽光発電システムなどの再生可能エネルギー設備を導入・活用している ③ 高気密・高断熱設計で、年間通して快適な室内環境を維持できる これに加え、GX志向型住宅として認定されるには次の要件を満たさなくてはなりません。 要件①:断熱等性能等級「6」以上 断熱等性能等級「6」は、長期優良住宅やZEH水準住宅の断熱性を大幅に上回る数値の性能です。 そもそも、断熱等性能等級(以下、断熱性能)とは、建物からの熱の逃げやすさ、そして建物への日射熱の入りやすさの2つの視点から建物の断熱性能を見る指標です。2025年時点で、新築する住まいすべてに対し断熱等級「4」以上が義務付けられています。 断熱等級「6」は、冬場に暖房をつけなくても室内の体感温度が13℃※を下回ることがほとんどなく、窓や壁に結露が発生しにくい断熱レベルです。(※寒冷地の1・2地域では15℃) 要件②:再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減率35%以上 一次エネルギー消費量とは、建物に設置している設備機器(冷暖房機器、照明、給湯、換気など)の消費エネルギーを熱量に換算したものです。 太陽光発電システムのような再生可能エネルギー設備に頼らず、一次エネルギー消費量を35%以上削減するためには、高気密・高断熱な家づくりが不可欠です。さらに、エコキュートなどの高効率給湯器や、高断熱性能を持つ設備の導入を組み合わせることで、目標達成が可能となります。 一次エネルギー消費量の削減率が高いほど、エネルギー効率に優れ、省エネ性能に優れていることを意味します。 要件③:再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率100%以上 一次エネルギー消費量の削減率100%以上、つまりエネルギー収支をプラスにするためには、太陽光発電や地中熱利用といった再生可能エネルギーの積極的な活用が不可欠です。これにより、住宅内で消費するエネルギー量を上回るエネルギーを生み出し、余剰分を社会に還元することも可能となります。 具体的には、住宅の屋根に大容量の太陽光発電システムを設置し、発電効率を高める工夫を凝らすことが重要です。また、発電した電力を効率的に利用するために、高効率な蓄電池と組み合わせ、エネルギーの自家消費率を高めることも有効です。さらに、地中熱ヒートポンプシステムを導入することで、冷暖房や給湯に必要なエネルギーを大幅に削減し、エネルギー自給率の向上に貢献します。 要件④:HEMSの導入 HEMS(ヘムス)とは、家庭内のエネルギー消費を最適化し、効率的な節電を実現するための統合管理システム。具体的には、家庭内の様々な家電製品や電気設備とネットワークで接続し、エネルギーの使用状況をリアルタイムで可視化します。これにより、テレビや専用モニターで電気使用量を詳細に確認したり、時間帯やライフスタイルに合わせてエアコンや照明などの機器を自動制御したりすることが可能となります。 HEMSを導入するメリットは、エネルギーの無駄を削減し、快適な生活を維持しながら光熱費を大幅に節約できることです。たとえば、太陽光発電システムや蓄電池と連携させることで、自家発電・自家消費を最大化し、災害時の非常用電源としても活用できます。 HEMSの導入には、HEMSシステムと各種機器を接続するための専用分電盤や通信機器が必要です。HEMS対応の家電製品を導入することで、より高度なエネルギー管理が可能となります。 GX志向型住宅の新築なら1戸あたり160万円の補助金を支給 GX志向型住宅の新築には、子育て世帯であるか否かにかかわらず、すべての世帯が補助金を受けられます。補助金額は、一戸あたり一律160万円です。ただし、東京都が独自に推進する東京ゼロエミ住宅(補助金額240万円)と、このGX志向型住宅の補助金は併用できません。東京都内で新築を検討される場合は、東京ゼロエミ住宅の基準を満たすことで、より高額な補助金を受けられます。一方、東京都以外の地域で新築する場合は、子育てグリーン住宅支援事業の利用がおすすめです。 GX志向型住宅は、高い省エネ性能と快適性を兼ね備えた住宅であり、将来的なエネルギーコストの削減にも貢献します。補助金制度を賢く活用することで、より多くの方が高性能な住宅を建てやすくなるでしょう。 【子育て世帯・若年夫婦世帯対象】長期優良住宅・ZEH水準住宅 18歳以下のお子様がいる子育て世帯、または夫婦どちらかが39歳以下の若年夫婦世帯なら、GX志向型住宅に加え、長期優良住宅やZEH水準住宅の新築も補助金対象となる制度が用意されています。 長期優良住宅は、その名の通り、長期にわたって安心・快適に住み続けられる性能を持つ住宅として、国が認定するものです。 <性能と基準> など、多岐にわたる基準を満たす必要があります。 これらの基準をクリアすることで、住宅の資産価値を高め、将来的なメンテナンスコストを抑えることが期待できます。 一方、ZEH水準住宅も、長期優良住宅と同様に断熱等級「5」と一次エネルギー消費量等級「6」をクリアした、高い省エネ性能を持つ住宅です。 ZEH住宅との大きな違いは、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギー設備の導入が必須ではない点です。これにより、初期費用を抑えつつ、高い省エネ性能を持つ住宅を実現できます。 長期優良住宅・ZEH水準住宅は建て替えの有無で補助金額が変動 長期優良住宅・ZEH水準住宅を新築する際の補助金額は、建て替えの有無で変動する仕組みになっています。 建て替えありの場合、建て替え前の住宅を除却することが条件となります。この除却により補助金額が増額される点は、見逃せないメリットと言えるでしょう。 【リフォーム】子育てグリーン住宅支援事業の対象・補助額 子育てグリーン住宅支援事業のリフォーム補助金は、ご自宅のエネルギー効率を高めたり、より快適で安全な住環境を実現するためのリフォームを支援する制度です。既存住宅のリフォームで補助金制度を利用する場合、すべての世帯において以下の条件をクリアにする必要があります。 リフォームの補助要件における必須工事(および対象となる付帯工事)は、次の通りです。 必須工事 ZEH水準相当に達する開口部(窓・ドア)の断熱改修ZEH水準相当に達する躯体(壁・床・天井)の断熱改修エコ住宅設備機器(太陽熱利用システム等)の新設 付帯工事※以前は「任意工事」と呼ばれていたもの 子育て対応改修(開口部の防犯、対面キッチンへの改修など)バリアフリー改修(手すり設置、段差の解消など) 補助金額は、これらの必須工事に加えて、選択工事として行う様々なリフォーム内容に応じて、それぞれの基準額を合算して算出されます。つまり、リフォームの内容と範囲によって、受けられる補助金額が変わる仕組みです。 必須工事を3つすべて実施した場合、補助金額の上限は60万円。必須工事のうち2つを実施した場合は、補助金額の上限が40万円になります。 子育てグリーン住宅支援事業の注意点 前年度より補助金申請の対象が広がった子育てグリーン住宅支援事業ですが、利用するには次のような注意点があります。 期間終了前でも補助金の申請が打ち切られる可能性がある 子育てグリーン住宅支援事業の補助金は、国の予算に限りがあるため、申請額が予算上限に達した時点で、受付期間内であっても予告なく締め切られる可能性があります。補助金の利用を検討されている場合は、早めの申請準備と手続きが非常に重要です。 この補助金の対象となる工事は、2024年11月22日以降に着手されたもの。そのため、この日以降に基礎工事より後の工程に進んでいる新築工事や、すでにリフォーム工事に着手している場合は、申請に必要な書類や準備が整いやすい状況といえます。しかし、油断は禁物です。 特に、申請期限が近づくにつれて、工事や建材の発注が集中する傾向があるため、施工会社を見つけることが困難になったり、建材や部材の納品に大幅な遅延が生じたりするリスクが高まります。最悪の場合、期限内に工事が完了せず、補助金を受けられなくなる可能性もあるので注意が必要です。補助金の利用を確実にしたいのであれば、できるだけ早い段階で情報収集を始め、施工会社との契約や建材の発注を進めることが肝心です。また、申請に必要な書類や手続きについても、事前にしっかりと確認しておきましょう。 事業者登録した会社にしか申請できない 子育てグリーン住宅支援事業の補助金申請は、申請手続きは、国土交通省の事務局に登録された施工会社が、施主の代理として行うことになっています。 施工会社を選ぶ際には、必ず登録事業者であるかどうかを確認するようにしましょう。登録されていない施工会社と契約した場合、補助金を受けられなくなる可能性があります。また、施工会社によっては、登録申請中であるものの、まだ登録が完了していない場合もあります。契約前に、登録状況をしっかりと確認することが大切です。 補助金相当額を一度施工会社に支払う必要がある 子育てグリーン住宅支援事業の補助金を受け取るためには、いくつかの段階を経る必要があります。まず、施工会社(事業者)による代理申請が行われ、事務局による受理、そして工事完了報告を経て、補助金の支給が決定します。ここで注意すべき点は、補助金が施主に直接振り込まれるのではなく、施工会社に支払われ、その後、施主に還元される仕組みであるということです。 この仕組みのため、補助金が支給される前に、施主は補助金相当額を施工会社に支払う必要があります。つまり、補助金はあくまでも後払いとなることを理解しておきましょう。 ただし、施工会社によっては、工事金額の最終支払金に補助金相当額を充当できる場合があります。支払い条件は施工会社によって異なるため、契約前に必ず確認しておくことが重要です。 省エネ住宅ならパッシブデザインの東商住建へ 東商住建では、ドイツ発の省エネ住宅・パッシブハウスの基準を満たす高性能な住まいを提供しています。ドイツのパッシブハウス研究所で確立された3つの省エネ基準「年間の冷暖房負荷」「気密性能」「住宅全体の一次エネルギー消費量」をすべて満たしているのが特徴です。 トップクラスの省エネ性能で、地球にもお財布にも優しい住まいを手に入れませんか?各種補助金に関するご相談も、お気軽にお問い合わせください。 まとめ 子育てグリーン住宅支援事業は、省エネ性能に優れた住宅の新築・リフォームを支援する国の補助金制度です。前年度の事業と大きく異なるのは、すべての世帯が対象となる「GX志向型住宅」が加わったことです。補助金を利用できるのはもちろん、省エネ住宅に住むことで地球にもお財布にも優しい暮らしを送ることができます。しかし、国の予算には限りがあり、申請額が上限に達した時点で受付が終了するため、補助金の利用を検討されている場合は、早めに動き出すことが重要です。 省エネ住宅に関心があるけれど、何から始めたら良いか分からない。補助金制度についてもっと詳しく知りたい。そのような方は、ぜひ東商住建までお気軽にお問い合わせください。経験豊富なスタッフが、お客様の疑問や不安に丁寧にお答えし、理想の住まいづくりをサポートいたします。
東商住建の高性能賃貸、間取りをご紹介します
現在建設中の「高性能賃貸アパート」の工事も着々と進んでいるなか、住宅、建築関連の業界では「高性能賃貸」が大注目を浴びています。 「建築知識ビルダーズ51号」においても高性能賃貸の特集が組まれたり、 日本エコハウス大賞2023でグランプリを受賞した事例が木造賃貸アパートの再生に関するものだったりと、 賃貸住宅の高性能化に、注目が集まってきています。 今回のブログでは、現在リノベーション中の東商住建が手がける「高性能賃貸アパート(高性能賃貸住宅)」のプランを一部ご紹介します!今回は、間取りをメインにご紹介。 高性能賃貸アパート(高性能賃貸住宅)の間取り初公開! 間取りは、毎日の生活を快適にするために欠かせないプランです。高性能にこだわることはもちろん、おひとり暮らしやディンクスの方が快適に暮らせるよう、生活動線を考えた間取りで計画しました。 ロフトの設計が分かりやすい、断面図もご紹介します。ロフト空間に熱がこもらず、空気が循環するよう性能を高めています。丸い屋根が特徴です。 ロフト空間にも収納スペースを設けています。 今後は、内装が仕上がってくるのが楽しみです♪ 今後のブログもご期待ください。 東商住建における高性能賃貸アパート(高性能賃貸住宅)が日本の住宅の高性能化を加速できるよう、これからも設計・施工に励んでいきます。 いつでもお気軽にご相談ください♪ LINEの公式アカウントはこちら▶︎ https://lin.ee/i27MMKm お問わせフォームはこちら▶︎ https://tousho.com/contact/
外壁材「Sto(シュトー)」を使った高性能集合住宅(エコアパート)
東商住建では「断熱」「換気」「気密」をバランスよく設計し、新築、リフォームに関わらず、「パッシブハウス」基準の高性能エコハウスを設計、提供しています。 これまでのブログでは、断熱、気密、施工性に優れた「大型木造パネル」や「木製サッシ(佐藤の窓・スマートウィン)」のご紹介をしてまいりました。 今回のブログでは外断熱工法の一つ、漆喰の塗り壁材「Sto(シュトー)」に着目! 断熱と聞くと屋根や壁、窓などの内断熱をイメージされる方が多いと思います。今回ご紹介する外断熱は建物の気密性を高め、結露の発生の抑制、さらには建物自体の寿命を伸ばす効果があるため、これからのパッシップハウスづくりには欠かせない存在となること間違いありません。 では、さっそく「Sto(シュトー)」の魅力に注目してみましょう! (以下、Stoと表記) 「Sto工法」とは? Sto工法とは、コンクリートの先進国であるヨーロッパで行われている構造物延命化システムです。コンクリート構造物であれば、既存の壁の上から施工ができるので、施工性にも優れています。Sto工法は、ひび割れ補修や表面保護、耐震補強などに用いられ世界的に見ても、ビルやトンネル、ダム、橋脚、工場などの現場で構造物の長寿命化に貢献し、活躍しています。 「Sto」の特徴は? 材仕上材は、水性のアクリル樹脂が入ったドイツの漆喰で、透湿性があり、耐候性が高い素材です。 外断熱パネルに施工することで、弾性に優れ、塗り壁のクラック(ひび割れ)剥離を防ぎます。 「Sto」の大きな特徴 Stoの塗り壁は、 世界中のさまざまな気候や環境に対応出来るよう作られていることから、柔軟性と耐久性に満ちた塗り壁材ということで、40年以上の耐久性があるといわれています。 おかれる環境にもよりますが、10年に1度の塗り替えメンテナンスが必要な塗装と比べると、4倍以上もの耐久性があることが分かります。 高性能・高品質住宅のニーズが高まるなか、施工性が高く、メンテナンスを軽減できるStoは、建物自体の寿命を守る機能もあるので、その後のリフォーム費用を抑え、長期的にみると、コスト削減につながるのではないでしょうか。 東商住建では、Stoを使ったエコアパートを建設中! もともと8部屋あったアパートをロフト付きの4部屋に組み直し、高断熱と高気密が叶う構造と、U値(熱貫流立)とη値(日射熱取得率)を抑える断熱窓で施工中です。間取りや使用する商材、設備などのプランは立っており、床は国産の無垢材を使用するなど、自然素材を使った家づくりも意識しました。 外壁には、先にご紹介した「Sto(シュトー)塗り壁工法」を採用。専用のEPS断熱材(外断熱パネル)の上から左官職人が手作業で丁寧に施工していきます。外観は目地がないので、デザイン性のあるオシャレな外観に仕上がります。 皆さんが家を探す際「ロフト付き」と聞くと「換気もわるく、モワっと熱がこもる空間」をイメージされる方も多いと思います。今回リノベーションするエコアパートは、高性能素材でバランスよく設計することで、一年中快適なロフト空間を実現します。 広さも十分ありますので、趣味を楽しむ部屋としてや、寝室としてなど、使い方は自由。柔軟に対応できる空間です。 間もなく見学会を開始します! いつでもお気軽にお問い合わせください♪ LINEの公式アカウントはこちら▶︎ https://lin.ee/i27MMKm お問わせフォームはこちら▶︎ https://tousho.com/contact/
賃貸住宅も快適に。高性能賃貸集合住宅という選択
今、戸建住宅だけでなく、集合住宅の性能向上が加速しはじめています。 政府は、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、それを達成するための2030年の目標を設定(ZEH基準)しており、住宅・建築物の省エネ強化を実施しています。 このような流れもあって、省エネ住宅への注目度は年々上がっている状況です。 「快適さ」「環境配慮」「光熱費削減」が叶う高性能住宅 毎日暮らす家が「快適か」「快適じゃないか」を選ぶなら、もちろん「快適」な方がいいですよね。また、光熱費の高騰を考えると、毎月のランニングコストも抑えたいところです。 それを叶えるのが、高性能住宅です。 高性能住宅は、断熱気密性が高いため、外気の温度に影響を受けにくくなります。 一度、エアコンで暖めたり、冷やしたりした室内の空気温度が長く保たれるため、夏は涼しく、冬はあたたかい住宅が実現します。 これからは高性能賃貸集合住宅の時代へ これまでは、戸建住宅における性能向上がメインでしたが、ここ2〜3年で、賃貸住宅の高性能化が進むようになり、注目されています。集合住宅の性能向上により、断熱性や遮音性が上がることで「アパートは寒い」「音が気になる」などのこれまでの弱点を拭うことができます。 東商住建も、高性能賃貸住宅へとリノベーション中 現在、弊社所有のアパートを「8畳1DKのロフト付き」の高性能賃貸住宅へとリノベーション中です。 従来、ロフトは「暑い」「換気が不十分」などの課題がありましたが、断熱気密性を上げることで、快適空間が実現します。おひとり暮らしやディンクスの方が快適に暮らせるよう、性能向上だけでなくプランにもこだわりました。 リノベーションが進む様子は、改めてブログでレポートしますね! お楽しみに♪
江戸川区の大型木造パネル工法の家、上棟をしました
皆さんこんにちは、7月中旬というのに、35°Cを超える暑さとなり、夏本番はどうなることかと心配されている方も多いのではないでしょうか。エアコンなしではなかなか寝付けない夜が続くなか、高騰する電気代とも向き合わなければなりません…。 東商住建では、一級建築士が手掛ける断熱性・耐震性の高い家づくりを大切にしています。地球温暖化に伴う気候変動、そして地震大国・日本では、もはや住まいの断熱・地震対策は必要不可欠となりました。一方で住宅業界における職人の減少も課題となっております。 そんな時代だからこそ、東商住建では「木造大型パネル工法」といった新時代の工法を導入しています。 先日、東京都内で「木造大型パネル」を使った「上棟見学会」を開催しました。この大型パネル工法は、通常の施工工程を予め工場で行い、荷揚げ作業はクレーンで行います。職人への負担を減らし、高品質住宅を実現できるのが特長です。今回のブログでは、実際の現場の風景などもお見せしながらこの「木造大型パネル工法」についてご紹介します! 木造大型パネル工法とは 「職人の負担を少しでも減らしたい」という発想から生まれた「木造大型パネル」の工法は、通常2〜3日かかる工程の断熱材施工や重たいサッシの取付け、防水紙処理までを工場で行うため、現場作業の大幅な工期を短縮できます。 従来の木造建築は、木材の「反り」と「収縮」が影響することがありました。木造大型パネルの工法を導入したことで、「反り」と「収縮」が原因の漏水リスクを改善したり、窓まわりの気密・断熱工事の施工精度を高めたりすることが可能になりました。 現場では、柱や梁といった構造から、サッシや断熱材までを一体化したパネルをクレーンで持ち上げて組み立ていきます。総重量500kgほどにもなるパネルですから人の手で持ち上げることは困難ですよね。 これまで大工任せだった作業工程を工場でパネル化することで、工期短縮につながり、安定した床の上でひとつひとつ丁寧に施工することで品質の向上にもつながっています。 このパネル工法が主流になれば、肉体的に負担の大きい上棟作業が1〜2日で完了します。 上棟見学会開催当日! 6月29日、30日は、江戸川区の現場で「上棟見学会」を開催しました。 上棟とは 上棟とは、1階の柱から屋根に至るまでの全ての骨組みを作りあげる作業のことです。 従来であれば大工さんを総動員して手伝ってもらうほどの大がかりな作業でしたが、木造大型パネルを使うことで作業効率化ができます。 工期の目安としては、2階建ての場合は1日、今回のように3階建てだったり敷地状況の制約がある場合は上棟作業は2日間にわたります。 1~2日の上棟の作業期間の間に一次防水と施錠まで完了させることができます。 大工さんの高齢化に伴う人手不足や、性能が良くなるにつれ重量化する部材搬入の課題に対応できるのも木造大型パネルのメリットです。 木造大型パネル工法であれば、現場で加工をする必要がないため、高性能の壁を組み立てる作業だけですみません。そのため8時間ほどで上棟が完了!さらには端材などのゴミもほとんど出ません。 木造大型パネル工法は、間取りの変更にも対応できるのでその後のリフォームにも最適です。 そして、東商住建の木造大型パネル工法のポイントは「紀州産の木材を使っている」こと。優れた強度をもつ美しい紀州材を使うことで、品質が保たれ、心地よい木の香りも楽しんでいただけます。 環境に配慮しながら、家計にもやさしいこれからの家づくり これからの家づくりとして、高断熱や高性能設備により、年間の一時消費エネルギー量の収支をゼロ、またはゼロに近づける住まいが主流になりつつあります。 現在、東商住建で建てている家は、パッシブハウス認定を目指しています。 このように環境負荷の少ない住まいを実現するには、外張り断熱の付加断熱工法や、樹脂フレームサッシ、複数枚の高性能ガラスなどが求められています。このような建材を現場で扱うには重量が重く、そして足場に囲まれた現場での搬入は、職人にとっても大きな負担です。そのため事前に高性能住宅が実現できるパネルを作っておくことで、職人にも環境にも優しい家づくりに貢献ができるのです。 ■7月29日(土)・30日(日)に構造見学会を開催します■ この木造大型パネルを使った戸建て住宅の「構造見学会」を実施いたします。 ・注文住宅を検討中の方 ・木造大型パネル工法を具体的に知りたい方 ・東商住建の高気密高断熱の家づくりを見てみたい方 ・狭小住宅の間取りを体感したい方 ・国産材の品質を見てみたい方 など、ぜひご参加してみてください。 お申込みはLINE公式アカウントからメッセージをいただくか、お問い合わせフォームからご連絡ください。 ご連絡をいただきましたら、詳しい住所をお伝えいたします。 それではどうぞよろしくお願いいたします。 この見学会では、構造が完成したところを見られます! ご連絡お待ちしております♪ LINEの公式アカウントはこちら▶︎ https://lin.ee/i27MMKm お問わせフォームはこちら▶︎ https://tousho.com/contact/ 【空撮動画あり】大型木造パネル工法による上棟風景ご紹介
エコハウスを建てるまでの流れとは?
この記事から学べるもの 6分 読み終えるまで エコハウスの予算を決める方法 エコハウスの土地選び エコハウスの事業者選び エコハウス着工から完成後まで 新居を建てるならエコハウスにしたいけど、「実際にどんな流れでエコハウスを建てればいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。エコハウスのメリットやデメリットを理解していても、いざエコハウスを建てるとなったときに、何から始めればいいのか分からないと思います。そこで今回はエコハウスの予算の決め方や土地の選び方など、それぞれの項目ごとに分けて解説してきます。 エコハウスの予算を決める 住宅の建設において最初の段階で予算の目安を決めておくことはとても大切です。特にエコハウスは省エネな素材を使用しているため、一般住宅の坪単価は約50万円〜となっている一方、エコハウスの坪単価は70万円近くかかることが多いです。一つ一つの設備工事の値段も高く、費用を設定せずにこだわり過ぎてしまうと予算を大幅に超えてしまったという事態も招きかねません。エコハウス自体の性能をしっかりと確保するためにも、デザインや重視したい性能に優先順位をつけて予算を考えましょう。予算を設定するにあたって注目したいのが、一定の省エネ性能を確保することができていればもらえる補助金制度。一世一代の家の購入、決して安くないので重視したい性能と補助金制度を照らし合わせて自分の希望に近いプランを慎重に選びましょう。 エコハウスの土地選び 地域ごとに合わせた暮らしを送ることのできるエコハウスにとって、土地選びは重要です。これから何十年も住み続ける住宅です。それぞれの家庭の希望にあった土地を選びましょう。ここでは土地選びに大切な3つのポイントを紹介します。 土地選びに大切な3つのポイント 日当たり 土地の形状 地域 日当たり エコハウスのメリットの記事で、エコハウスに住むことで光熱費を節約することができると解説しましたが、大幅削減には土地自体の日当たりが重要になります。エコハウスに施されているパッシブ設計は、冬に日射を取り込み、夏に日射を入れないための細かな工夫が施されています。この工夫により、冷暖房を使わなくても快適に過ごせる、つまり光熱費を抑えながら快適な生活ができます。また、エコハウスでは太陽光発電の設備を設置することも可能なので、その場合も太陽光をいかに確保するかが大切になります。そのため地盤の高さや隣家の形状、接道方向などを考慮しながら、日当たりがよくエコハウスの性能をより発揮できる土地を選びましょう。 エコハウス住宅のメリットについてはこちらの記事をご覧ください。 エコハウス住宅のメリットと注意点とは?エコハウス住宅を詳しく解説 住宅 土地の形状 土地の日当たりを考えるにあたって、形状も重要な要素になります。南窓を広く取ることで日射を確保することができます。また、土地の形状は東西に長い土地にすることで南窓の面積を最大にすることができます。最も日射を取り込むために、土地の形状は東西に長い土地にすることが必要です。しかし、土地の形状には例外があります。実は日射量は地域ごとによって大きく異なり、元々の日射量が少ない地域も多くあります。そのような地域では東西の形状の土地を選び、太陽光を取り込むことよりも、いかに少ない太陽光の熱を蓄えられるかなどの蓄熱性をの方が優先順位が高くなります。地域ごとの特徴を調べながら土地の形状を考えていきましょう。 地域 エコハウス建設にあたり地域の制限はありません。環境省が発表したエコハウスの4つの基本の中にも「地域らしさ」という項目があります。これは、地方だからエコハウスが建てられる、都心だから建てられないということではなく、それぞれの地域ごとでそれぞれの地域にあった材料、工法を施すということを表しています。そのため、地域を選ぶ際は一般住宅と同様に周辺施設や交通の便、治安などを考慮して考えましょう。またある程度インターネットや図面でも確認することが可能ですが、実際に興味を持った土地に出向き、直接見てみないと分からないこともあります。地域の目星がついたら、実際に足を運び下見をしてみましょう。 エコハウスの事業者選び こだわりのエコハウスを建てるためには家づくりをまかせる事業所選びも大切です。エコハウス建設のあたり事業者は大きく二つに分かれます。では、それぞれの特徴をみていきましょう。 ハウスメーカー ハウスメーカーの特徴 短い工期 整ったアフターメンテナンス 柔軟性がないデザイン ハウスメーカーの大きな特徴として建設のスピードがあります。全体の流れがシステム化されている上、自社工場を有しており、効率がよく、短い工期で完成します。また、定期点検や保証が制度化されていて、アフターメンテナンスがしっかりしているのもハウスメーカーの特徴の一つです。しかし、ハウスメーカーでは流行なデザインや最新の仕様設備を取り揃えたマニュアルからでしかデザインが選択できないというデメリットもあります。 工務店 工務店の特徴 顧客との親密な信頼関係 理想のコストで建設可能 オーダーメイドに対応 工務店は顧客との親密な信頼関係が大きな特徴です。数々の打ち合わせの後に契約を交わすので顧客との親密な信頼関係を築くことができます。信頼関係を築けることによってより細かな相談をしながらエコハウス作りができるので理想のコストで希望の性能を取り入れることが可能です。また工務店は、デザインを完全にオーダーメード設計することができます。そのため、伝統的なデザインや個性的なデザインなど、細かな要望にまで応えてくれます。工期は少し長くかかるものの、これらオーダーメイドに対応しながら建設を進めていくためより希望にあったエコハウス作りをすることができます。 エコハウス着工から完成後まで 事業者を選び、エコハウスのデザインなどが決まったらいよいよ着工に入ります。着工から引き渡し、アフターメンテナンスの流れをみていきましょう。 事業者決定後の流れ 着工 竣工・引き渡し アフターメンテナンス 着工 工事の安全と家の繁栄を祈る地鎮祭を行った後に着工に入ります。着工がスタートするとまずは基礎工事を行い、その後、家の枠組みを組んでいきます。屋根の骨組みが出来上がり一番上の棟木を上げる上棟を終えると、その後は各部屋、設備ごとの細かい作業に移ります。 竣工・引き渡し 工事終了後は事業者と家の所有者立会いのもと、竣工と呼ばれる最終確認を行います。その後全ての手続きを終えたら引き渡しになります。 アフターメンテナンス アフターメンテナンスは事業者やエコハウスの契約内容によって異なりますが、最初の1年目、2年目、そしてその後は5年ごとに定期点検を行う場合が多いです。事業者の担当の方と連絡を取り合い、適切なメンテナンスを行うことで建物の寿命も伸ばすことができます。たくさんのお金と時間をかけたエコハウス、愛着を持って末永く暮らしましょう。 エコハウス建設までの流れ まとめ いかがでしたでしょうか。エコハウスにおいて予算を決めることの重要性や日当たり、形状、地域など土地選びの際に必要な確認ポイントを理解していただけと思います。また、ハウスメーカーと工務店それぞれにメリット・デメリットがあるので自分の希望にあった事業者を選びましょう。住宅の建設は人生に二度とない経験です。しっかり時間をかけて計画をし、自分の条件、希望にあったエコハウスづくりをしていきましょう。 エコハウスに関するご相談はこちらから お問い合わせ エコハウスを建てるなら 東商住建ではエコハウスを取り扱っています。一級建築士による緻密な設計と経験豊富でレベルの高い大工による技術で、お客様の理想のマイホームを実現します。無料の相談会も行っており、お客様のプランニングもサポートさせてただきます。興味のある方はぜひご気軽にお問い合わせください。 狭小住宅 「Eco House」 エコハウスの費用について詳しく 以上、エコハウス建設の流れを見ていきました。では実際にエコハウスを建てるのにあたりどれくらいの予算が必要なのでしょうか。気になるエコハウスの費用について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。 【コスパがいい】気になるエコハウスの費用とは? 住宅
エコハウス住宅のメリットと注意点とは?エコハウス住宅を詳しく解説
この記事から学べるもの 6分 読み終えるまで エコハウス住宅に住むメリット エコハウス住宅が住む人に与える影響 エコハウス住宅が環境に与える影響 エコハウス住宅を建てる際の注意点 エコハウス住宅の費用を抑える方法 消費エネルギーを抑えてながら快適に過ごすことのできるエコハウス住宅。「環境に優しい住宅」というイメージだけを持たれがちなエコハウス住宅ですが、実際に住む人にとってどんなメリットがあるのでしょうか?。そこで今回は、エコハウス住宅に住むことのメリットについて徹底解説していきます。また、エコハウス住宅を建てるにあたって知りたいエコハウス住宅の注意点や費用を抑える方法も説明していきます。 エコハウス住宅に住むメリット エコハウス住宅は環境に優しいだけではありません。住む人が快適に過ごせるような工夫が施されています。ここではエコハウス住宅の主なメリットを3つ紹介します。 エコハウス住宅に住むメリット 温度差の少ない快適な暮らし 光熱費が安い 自然災害に対応 温度差の少ない快適な暮らし エコハウス住宅は窓や扉、壁や天井に断熱材が使用されているため、断熱性と気密性に優れています。そのため、外の気温が住宅内の気温に与える影響が最小限に抑えられるので冬は暖かく、夏は涼しく感じるため一般的な住宅よりも快適に過ごせます。また各部屋ごとの温度差が少ないので体に悪影響をもたらす急激な血圧変動や結露の発生を抑えることができます。それだけではなく、断熱性や気密性の高い住宅は遮音性が高いのも特徴です。エコハウス住宅では静かで快適な空間でストレスフリーな生活が可能になります。 光熱費が安い 一つ目のメリットでもお話しした通り、エコハウス住宅では冬は暖かく、夏は涼しく感じられることができます。そのため冷暖房がなくても快適に過ごすことができ、電気代の大幅な削減につながります。また、太陽光や風、水などの自然エネルギーを利用した自家発電設備を設置することで、より光熱費を節約することができます。自分の家で使用する電力をまかなうことができるはもちろんのこと、自分の家で発電して使い切らなかった電力は電気会社に買い取ってもらうことができます。買い取ってもらった電力に応じて収入を得ることも可能です。 自然災害に対応 エコハウス住宅は住宅自体の性能が高いので災害時に極端に寒くなったり、暑くなったりすることがないです。また、自然エネルギーを利用した自家発電設備を設置することで、停電にも対応することができます。万能エネルギーと呼ばれる電気エネルギーは暖房だけではなくスマートフォンの充電や冷蔵庫にも使えるので、災害時の連絡手段確保や食糧不足にも役に立ちます。エコハウス住宅には高い耐震性能がついています。住宅自体がひどく損傷してしまって、エコハウス住宅の性能が働かなくなる心配も要りません。 耐震性能についてはこちらの記事をご覧ください。 耐震等級3は必要なのか? 耐震等級とは何か徹底解説! 住宅 エコハウス住宅が住む人に与える影響 エコハウス住宅が住む人に与える影響として、家の中での運動やコミュニケーションが多くなるのが挙げられます。各部屋が快適な温度に保たれているエコハウスは、住む人の体感温度が部屋ごとに変化することが少なくなります。温度差がなくなることで、寒い/暑いからずっと同じ部屋にいることがなくなり、家の中での移動が活発化されます。また、移動の活発化により部屋ごとの隔が少なくなるので、家の中でのコミュニケーションも増やすことができます。 エコハウス住宅が環境に与える影響 エコハウス住宅では建設の段階から住まい方、建替えまでのライフスタイル全体において、二酸化炭素削減に貢献できるように設計されています。日本の家庭部門の二酸化炭素排出量は年々増加傾向にあり、その数値は家電保有台数増加などの比例しています。この調査により、人々の住宅の選び方や住み方と二酸化炭素の増加につながりがあることは明確です。平成20年7月29日に閣議決定された2050年までに60~80%のCO2排出削減を目指す「低炭素社会づくり行動計画」を達成するためのも、住む人にも環境にも優しいエコハウス住宅の普及が鍵になります。 エコハウス住宅を建てる際の注意点 エコハウス住宅にはメリットがたくさんある一方で、建設する際、建設後で注意すべきポイントがいくつかあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。 エコハウス住宅を建てる際の注意点 初期費用が高い メンテナンス 初期費用が高い エコハウス住宅では省エネ性能の高い素材や工法を用いて作られるので、一般的な住宅に比べて建設や設備の設置などの初期費用が高くなることが多いです。しかし、エコハウス住宅をオール電化・太陽光パネルにすることによって光熱費が削減できます。エコハウス住宅を建てた後にかかる費用が節約できるので、初期投資に少しお金はかかるものの長期的なコストで見たらお得になります。 メンテナンス エコハウス住宅は化学物質を使用せず、天然素材のみで施行されているので耐久性が低く、傷つきやすい特徴があります。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。エコハウス住宅のメンテナンスには費用や時間は少しかかってしまいます。しかし、子供を外で遊ばせるようにするなど小さな工夫をすることによって、エコハウス住宅が傷つくことを未然に防ぐことができます。また、エコハウス住宅は住む人全員で作り上げていくものです。メンテナンスを家族みんなで行うことでお手入れの大切さを教える家族団らんの時間にすることができます。 エコハウス住宅の費用を抑える方法 エコハウス住宅建設にあたり初期費用は切っても切り離せない存在です。もちろん、その後のランニングコストを踏まえると最終的にかかる費用は安くなります。しかし、エコハウス住宅建設の段階で費用を抑えることができるのならばそれに越したことはありません。 ここでは、エコハウス住宅建設の際に使用できる補助金や減税制度、「住宅版エコポイント制度」について説明します。 エコハウス住宅の費用を抑える方法 エコハウス住宅の補助金・減税制度 「住宅版エコポイント制度」 エコハウス住宅の補助金・減税制度 エコハウス住宅には国や各地方自治体によって補助金を受け取ることができます。その内容はそれぞれ異なりますが太陽光発電や高効率給湯器、太陽熱利用システム、燃料電池システムなどに広くに渡って用意されています。またエコハウス住宅の種類によっては所得税や住宅ローンの減税制度もあります。これらの補助金・減税制度は既存の一般住宅をエコハウス住宅にするリフォーム工事にも適用することもあります。エコハウス住宅の設備は高額な物も多く、初期費用が高くなってしまうというのを注意点でも挙げましたが、新築で当てる際やリフォームの際に補助金・減税制度を利用することにより、コストが抑えることができます。 エコハウス住宅のポイント制度「住宅版エコポイント制度」 「住宅版エコポイント制度」と呼ばれる国が行っているエコハウス住宅のポイント制度もあります。これはエコハウス住宅の新築やリフォーム工事を行うとポイントが付与されるという仕組みです。貯まったポイントは商品券などと交換できる他、将来のリフォーム工事にのあてることができるのでエコハウス住宅に住むことでより一層、お得に生活することができます。 エコハウス住宅まとめ いかがでしたでしょうか。住宅を建てる際に大切な三拍子である「快適な暮らし」「光熱費の削減」「自然災害にも対応」が揃っているエコハウス住宅。住む環境を整えることができれば、自然と運動や会話が生まれて体も心も豊かになります。初期費用が高くなることがエコハウス住宅の盲点でしたが、国や地方自治体の補助金・減税制度を上手く活用することでコストを抑えることが可能です。 エコハウス住宅とともに快適で地球環境にもやさしい生活を始めてみませんか? 無料の家づくり相談会 申し込みする エコハウス住宅を建てるなら 東商住建ではエコハウスを取り扱っています。一級建築士による緻密な設計と経験豊富でレベルの高い大工による技術で、お客様の理想のマイホームを実現します。無料の相談会も行っており、お客様のプランニングもサポートさせてただきます。興味のある方はぜひご気軽にお問い合わせください。 狭小住宅 「Eco House」 エコハウス住宅の基礎知識について詳しく 以上、エコハウス住宅のメリットや注意点を中心に見ていきました。ではそもそもエコハウス住宅に定められている「4つの基本」とは何なのでしょうか。気になるエコハウスの基礎知識について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。 知ってて当たり前?!「エコハウス」ってどんな家? 住宅
知ってて当たり前?!「エコハウス」ってどんな家?
この記事から学べるもの 6分 読み終えるまで エコハウスとはどんな家か エコハウスの4つの基本 エコハウスを選ぶ理由 エコな暮らしの大切さ 最近よく耳にする「エコハウス」。なんとなくで「エコ」な「ハウス」なんでしょう?と思う方も多いと思います。しかし、その「エコ」には様々な意味がありその一つ一つがエコハウスを作り上げています。そこで今回はエコハウスとはそもそもどんな家なのか、エコハウスに定められている4つの基本、エコハウスを選ぶ理由について深堀りしていきます。 エコハウスってどんな家? エコハウスとは「環境に配慮して作られた家」のことを指します。では「環境に配慮する」とは具体的にどのような取り組みのことを指すのでしょうか。 エコハウスの特徴 自然と暮らすライフスタイル 自然エネルギーを活用 地域の材料を使用 これまでエコハウスは「少ないエネルギーで暮らせる家」と一般的に認識されていましたが、最近では家の素材自体にも環境に優しいものを使用するなどエコハウスの定義は広がってきています。また、素材やエネルギーの配慮はもちろん、その他にも自然を上手に取り入れながら調和し、一体となって暮らすことのできるライフスタイルの実現をコンセプトにしています。例えば、縦に長い日本は住んでいる地域によって暑い、寒い、雨が多い、雪が多いなどの特性があります。それらの気候風土と敷地条件、住まい方に応じて自然エネルギーが活用されること、地域の材料を使って家を建てることがエコハウスの基本になります。 エコハウスの4つの基本 実際にエコハウスの4つの基本的な考え方は環境省によって定められています。この4つの基本的な考え方の中には3つの基本テーマとそのテーマと取り入れた上で大切な1つの考え方が含まれます。ではこの4つの項目を一つずつみていきましょう。 エコハウス4つの基本 環境基本性能の確保 自然・再生可能エネルギー活用 エコライフスタイルと住まい方 地域らしさ 環境基本性能の確保 エコハウスは以下8つの項目が十分に理解され実践されていることが重要になります。これらの住まいの環境基本性能を確保することで、電力や火力など家で使うエネルギー消費を最小限に抑えながらも、快適に過ごすことができます。 8つの環境基本性能 断熱 気密 日射遮蔽 日射導入 蓄熱 通風 換気 自然素材 またこの中でも特に「蓄熱」が特に大切です。日本古来の木造住宅では蓄熱という考え方が全くなく、せっかくできた熱エネルギーは何の使われず、流しっぱなしという面がありました。今後は得た熱エネルギーは蓄え、給湯や暖房にに利用するなどのシステムの活用が必要となっていきます。 自然・再生可能エネルギー活用 環境基本性能を確保した上で必要なエネルギーに関しては、地域の特徴を生かしながら太陽、風、地熱、植物といった自然・再生可能エネルギーを最大限活用することがエコハウスに求められます。また、地球環境に影響のある石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料の使用をできる限り減らした生活ができるような技術や工夫を家に取り入れることが必要になっていきます。 エコライフスタイルと住まい方 住む人自身がエネルギー消費を抑えた暮らし方をすることも重要です。今の日本のエネルギーは家電によるものがもっとも多く、高負荷になりがちなのはライフスタイルが原因とされいます。せっかくエコハウスを建てても、住まい方が正しくないとその効果を最大限に発揮できません。具体的には節水を心がける、重ね着をする、植物を植えて日除けをするなどの小さなことから、集まって住むための新しい住まいかたちや農地付き住宅などの新しいライフスタイルを取り入れていくことが必要です。 地域らしさ 以上3つのエコハウスの基本的なテーマに加えて、それらを取り入れた上で地域の特性を十分に生かした家づくりをすることも大切です。地域によって気候や風土は異なるためエコハウスがそれぞれの地域で永く受け入れられる、魅力のある住宅にするためにもその地域にあった工夫が重要になっていきます。また地域らしさの中には地域の気候風土、文化などにより長い間培われてきた地域資源も含まれます。その地域で古く使われてきた工法やデザイン、その地域の木材を利用するなど地域の特色を生かした住宅であることもエコハウスには必要です。 どうしてエコハウスを選ぶの? ここまでエコハウスの基本的な特徴について見ていきました。では、実際にエコハウスに住むという選択をした人たちがエコハウスを選んだ理由としては、どのような項目が挙げられるのでしょうか? エコハウスを選ぶ理由 健康のため 環境のため 家計のため 健康のため エコハウスは気密性や断熱性の高い構造になっているので、外の気温が家に与える影響が少なく、家の中の温度差が小さくなります。それにより、急激な温度差による血圧変動がなくなるので体調を崩すことが少なくなります。また太陽光は私たちの健康や生活リズムにとってとても重要なものです。実際に太陽光を浴びると幸せホルモンと言われているセロトニンや免疫システムに関係するビタミンDの分泌が促されルトされています。エコハウスに住み、太陽と接する時間を増やすことで心や体の健康が維持されます。 環境のため エコハウスは建設に必要な材料選定やデザインの段階からから、その後何十年の生活まで全ての過程においての環境負荷を最小限にしています。環境問題が深刻化している中で「住んでいるだけで環境に優しい家」とういう画期的なエコハウスを選ぶことで少しでも環境のためになればという思いのもとエコハウスという選択をする人の多くです。 家計のため エコハウスに住むことによって光熱費が大幅に節約されます。エコハウスは家自体の性能を上げて、エアコンなどがなくても快適に過ごせるよう作られています。また、風力発電や水力発電など自然エネルギーを取り入れることにより、自家発電が可能になり光熱費をさらに節約することができます。またエコハウスの基準となっている住宅先進国ヨーロッパの家は100年以上の長寿住宅が当たり前です。次の世代も住める家という面でも家計に優しいと言えます。 エコな暮らしをすることによって 異常気象や地球温暖化など環境破壊が目に見えてきている今、地球環境を少しでもよくするためには、私たち1人1人の行動が大切です。「環境が悪くなっているのはわかるけど、私たちに何ができるの?」と思われている方も多いと思います。マイバックを持ち歩く、リサイクル商品を選ぶなど今日からできることももちろんたくさんあります。でもまずは自分が最も多くの時間を過ごす空間である家のエコについて考えてみませんか?実際のエコアクションを起こせない方も住んでいるだけで環境にも家計にも優しいのがエコハウスです。未来の自分たちのために、エコハウスという選択も考えてみてはいかがでしょうか? エコハウスまとめ いかがでしたでしょうか。エコハウスについて何となく聞いたことはあったけれど実際にどんなものなのかは知らない部分も多くあったと思います。単に「エコ」な家を目指しているのではなくしっかりと環境省で定められた基本をもとに作られているエコハウス。実は環境に優しいだけではなく健康にも家計にも優しいんです。環境を大切にしながらエコハウスで快適な生活を始めてみましょう! 無料の家づくり相談会 申し込みする エコハウスを建てるなら 東商住建ではエコハウスを取り扱っています。一級建築士による緻密な設計と経験豊富でレベルの高い大工による技術で、お客様の理想のマイホームを実現します。無料の相談会も行っており、お客様のプランニングもサポートさせてただきます。興味のある方はぜひご気軽にお問い合わせください。 狭小住宅 「Eco House」 エコハウスの費用について詳しく 以上、エコハウスとはどんな家なのかを中心に見ていきました。では実際にエコハウスを建てるのにあたりどれくらいの予算が必要なのでしょうか。気になるエコハウスの費用について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。 【コスパがいい】気になるエコハウスの費用とは? 住宅
【コスパがいい】気になるエコハウスの費用とは?
高機能規格住宅 MSDG & MSDG-f の資料を無料配布中! 詳細はこちら この記事から学べるもの 6分 読み終えるまで エコハウスに関する基礎知識 エコハウスでできる省エネな暮らし エコハウスにかかる費用 家づくりを考えている人は一度は耳にしたことのあるであろう「エコハウス」。環境問題が深刻化している中、少しでも環境に優しいものをと思い、エコハウス建設を考えている方も少なくないと思います。そんな中で最も大切なのがお金の問題。 そこで今回はそもそもエコハウスとはどのような家なのか、エコハウスの建設にかかる費用と建設後にかかる費用について徹底解説していきます。 エコハウスとは? エコハウスの基本 環境と共生する住宅 環境に負荷がかからない方法で建設 エネルギー削減をした省エネな暮らし 地域の気候風土や敷地の条件、住まい方に応じて自然エネルギーが最大限に活かされることと、さらに身近に手に入る地域の材料を使うなど、環境に負担をかけない方法で建てられることがエコハウスの基本となります。 ※環境省エコハウスモデル事業「エコハウスとは」より エコハウスとはエコロジーハウスの略称で、環境と共生する住宅のことを指します。エコハウスの建設材料には天然素材や無垢材、珪藻土などを積極的に使用し、できるだけ環境に負荷がかからない方法で建設されています。またエコハウスの構造は高気密・高断熱・高遮熱・高調湿・高通気・高遮音・高耐久・高耐震・抗菌化の9Kを基本としています。これらの工夫により、化石燃料ではなく太陽光や地熱エネルギーなどの自然エネルギーを最大限に活用した省エネな暮らしが可能となります。またエコハウスのゴールは人と自然がうまく調節すること。住む人にとって無理のない範囲でエネルギー削減をして、心地よく過ごせる工夫が施されています。 エコハウスでできる省エネな暮らしとは? 環境に優しく、住む人にとっても快適に過ごせるエコハウス。ではエコハウスでできる省エネな暮らしとは実際にどのようなものなのでしょうか。 エコハウスでできる省エネな暮らし 夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らし 太陽光の差し込む暮らし 緑に囲まれた暮らし 夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らし エコハウスではドアや屋根、床などの断熱性や遮熱性や隙間風が入らないような気密性が高い素材や構造を用いることにより、夏は涼しく冬は暖かいストレスフリーな生活を実現することができます。また、エコハウスでは窓の位置を工夫していて、通気性も高いのも特徴の一つです。窓の位置により風に流れがデザインされている上、空気が冷たいところから暖かいところへ移動する性質なども生かして各部屋、温度差の少ない一定の快適な温度を保つことができます。 太陽光の差し込む暮らし 明るさや暖かさを与えてくれる太陽光。この太陽光の恵みを適度にコントロールすることにより、太陽光に囲まれた温かな暮らしを送ることができます。また、間取りを調節することにより家全体に日光が行き渡り、昼間は照明のいらない生活を送ることができます。しかし、夏場において、太陽光は家に暑さをもたらします。そこで庭に芝生を植えて不要な熱をカットしたり、夏に葉を茂らせ、冬は葉を落とす落葉樹を庭に植えることにより日光とうまく付き合うことができます。 緑に囲まれた暮らし エコハウスでは屋上緑化も一般的です。屋上緑化とは建造物の屋上の空きスペースに芝生や植物を植えて緑化することをいいます。緑が近くにあることにより、ストレス解消や疲労回復が期待できるうえ、植物の光合成の力により地球温暖化で大きな問題となっている二酸化炭素の削減にもつながります。また、紫外線や酸性雨による劣化を防いだり、建物にこもる熱を軽減したりなど建物自体にも利点があります。国土交通省が行なった調査によると夏場において屋上緑化していない部分と屋上緑化の部分では、最大で 17.8℃程度、 平均で 11.2℃程度の温度差が見られたという結果になり、屋上緑化がいかに建物の温度上昇を抑えられるかがわかります。 高機能規格住宅 MSDG & MSDG-f の資料を無料配布中! 詳細はこちら エコハウスにかかる費用 一概に「費用」と言っても実際にエコハウスを建てるのにかかる建設費と住み始めてからかかるランニングコストは全くの別物です。特に、ランニングコストはその家に住んでいる限りずっと払わなければいけないものなので、安く済ませられるのに越したことはないですよね?では早速、エコハウスの建設の建設にかかる費用とランニングコストをそれぞれみていきましょう。 建設費 エコハウスは省エネな素材を使用している以上、初期費用のコストが高くなりがちです。坪単価でみてみると一般住宅が坪単価約50万円〜となっている一方で、エコハウスの坪単価は70万円近くかかってしまいます。しかし、そんな中で嬉しいのが補助金制度です。北は北海道、南は沖縄までほぼ全ての都道府県の地方自治体でそれぞれ、補助金制度を整備しておりエコハウス建設のハードルは徐々に低くなってきていることが分かります。また、一般住宅では住んだ後に支払うランニングコストが建設費用よりも高くなってしまうことが多い一方でエコハウスではランニングコストを最低限まで抑えることができ、結果としての費用が安くなります。 住み始めてからかかる費用 では、エコハウスに住み始めてからかかるランニングコストがどのようにして安くなるのか、具体的な項目ごとにみていきましょう。 エコハウスで安くなるランニングコスト 光熱費 消耗品費 メンテナンス費、建て替え費 光熱費 エコハウスでは夏涼しく冬暖かい構造になっているため、少しの冷暖房で家全体を快適な温度に保ってくれます。それにより、空調にかかる光熱費が安くなります。また建物自体が高断熱の構造になっているため、一般住宅に後から高性能な設備を設置した場合、10~20年しか機能が続かないところ、エコハウスでは家の寿命の限り性能が続きます。その上、太陽光発電などで自家発電を行なっているので更に光熱費を抑えることができます。 消耗品費 近畿大学建築学部の岩前篤教授が行った調査によると、手足の冷え、関節炎、アトピー性皮膚炎、咳、気管支ぜんそく等15の諸症状について、新築の高断熱・高気密の家に引っ越した後に明らかな改善が見られましたということが科学的に証明されています。ただ、エコハウスによって健康に過ごせることはわかったけどそれがお金の話に関連するの?と思っている方も多いのではないでしょうか。健康改善する頃により、薬や対策品、ティッシュなど消耗品の出費がおさえらるため、エコハウスに住む長期的な目で見た場合大幅なコスト削減になります。 メンテナンス費、建て替え費 エコハウスの寿命は約50~60年と言われています。国土交通省の調査で一般的な鉄骨構造の家の寿命が30年~60年、鉄筋コンクリート構造の家で40年~90年と発表されている一方で、25年ほどで家を建て替えるのが主流でエコハウスの約半数になっています。その大きな理由として考えられているのが家の「質」です。単に長持ちすると言っても耐震性や耐久性がないものだと修繕費用ばかりかかってしまって、25年ほどで建て替えが行われているのが事実です。しかし、エコハウスなら年月が経つごとに家に味わいが出てくるうえ、日々小さなメンテナンスをするだけで長持ちする2世代、3世代で住める家づくりが可能です。 エコハウスまとめ いかがでしたでしょうか。環境に優しく長持ちするエコハウス。自然素材を利用している分建設の初期費用がかかるのから自分には関係ないと思っていた人も多いと思います。しかしその裏には、種類豊富な補助金制度があったり、結果的なランニングコストで一般住宅よりも費用を削減できたりなど、エコハウスをより身近なものに感じていただけたと思います。快適でストレスフリーな省エネな暮らし、ぜひエコハウスで体験してみてください。 東商住建ではエコハウスについてのご質問や資料請求など無料で承っております。気になることがあればなんでもお気軽にお問い合わせください。 エコハウスに関するご相談はこちらから お問い合わせ