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家中が心地よい。快適居住空間を実現するゼンダーの「コンフォホーム」とは?

気候変動の加速化や電気代高騰の影響を受け、国内の高性能住宅に関する関心は年々高まっています。建築業界においての、断熱・気密・省エネ住宅の基準もかなり向上してきました。しかしながら、まだまだ日本では導入されていない設備や認知されていない設備も存在します。

今回、当社が紹介するのは、スイス発、換気・暖房・冷房・除湿・空気清浄が一台にまとまった、換気装置のメーカー、ゼンダー社の「コンフォホーム」。

日本での採用件数や導入自体の年数がまだ浅いので、耳にしたことがない方も多いのではないでしょうか。

国が推奨する「ZEH」を上回る「HEAT20」G3レベルの超高性能住宅を実現するには、この「コンフォホーム」が必要です。現在、東商住建においても取り扱いを開始。建設中の現場写真もご紹介しつつ、「コンフォホーム」の魅力に迫ります。
※HEAT20(ヒート20)とは「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の頭文字をとった略称で、HEAT20が提案する新しい断熱基準「断熱グレード(住宅外皮水準)G1、G2、G3(ランク)」の総称としても使われています。

スイス生まれの「コンフォホーム」とは

日本国内で、世界レベルの本質的な省エネ住宅を定着させていくことは、地球と住む人の健康を持続可能にすることにつながります。そこで、宮崎県都城市に本社を構える「タナカホーム」では、スイスのゼンダー社が設計・開発した、超高断熱高気密住宅との親和性を第一に換気と空調のどちらも兼ね備えた「コンフォホーム」の取り扱いをスタートしました。

換気と冷房・暖房、除湿、空気清浄機能を一つのシステムに集約・搭載した「コンフォホーム」は、細やかで無駄のない運転制御で環境負担軽減にも寄与し、床面積150㎡のパッシブハウスをユニット1台でカバーできる高い性能が認められ、「パッシブハウス・インスティテュート(PHI)認証を取得しています。

「コンフォホーム」に搭載されている機能とは?

これまでの高性能住宅ではなかった、まったく新しい換気・空調システム「コンフォホーム」には、多くの機能性と高い操作性が備えられています。たった一台で、家中の換気・空調を徹底的に管理するにはこんな秘密(機能)があったのです。

「自動モード」
操作に迷ったらこのモード!屋外の新鮮な空気の温度・湿度を読み取り、快適さを維持するために必要な最良の運転を自動で行います

「シーンモード」
最新の高性能ブラシレスモーターファンの採用で、細やかな制御と高い静粛性、そして耐久性を確保しました。在宅中は「標準」静かに過ごしたいときは「しずか」外出時じは「おでかけ」など場面を想定した運転をする機能(シーン別の細やかなセッティングも可能)

「換気モード」
屋外の新鮮な空気(OA)は屋内と空気(EA)と全熱交換素子(ERV)内部で効率的にエネルギー(顕熱 ・ 潜熱)が回収・交換されます。さらに微粒子を取り除く「F7フィルター *」を通し室内へ給気。汚れた空気は熱回収後、屋外に排出する機能   * 0.4μm集塵率80%以上、PM2.5集塵率85%

「空気清浄モード」
還気(REC)が作動すると、室内の汚れた空気や臭いなどを積極的に取り除くことができます。最大600m3/h という大風量で空気を動かし、「 F7フィルター」で素早く空気を清浄。 このモードのときは換気モードが作動しており、屋外からの新鮮な空気と交わりながら給気します

「冷暖房 + 換気モード」
「コンフォホーム」の最大の特徴。「換気モード」によって熱交換と空気清浄された新鮮な空気(OA)は、還気(REC)と交わります。給気される直前にヒートポンプ技術で効率的に冷却(または加熱)させ、 空気を適温に調整して室内に給気します。室内の空気を高品質に維持しながら冷暖房を行います

「除湿 + 換気モード」
換気モードによって熱交換された新鮮な空気(OA)は、還気(REC)と 交わり、給気される直前にヒートポンプ技術により最適な湿度まで除湿。 再熱機能を搭載*することで、温度を維持したまま除湿ができます。 また、室内の空気品質を改善しながら、除湿を行えます。
* ヒートポンプ式・電熱線式が選択できます。

そのほか、急速に冷房・暖房を行いたいときや、強制的に素早く除湿ができる機能も搭載。

こんなに多彩な機能が搭載される「コンフォホーム」ですが、操作はタッチパネル式タブレットのみ。運転状況やフィルターの目詰まり具合を判断するので、フィルター交換時期などもタブレットに表示されます。また、ERV(全熱交換素子)は水で洗えるのも魅力の一つです*2
*2 メンテナンス時期の目安:約2年ごと。

フジルターの交換時期の目安は約6ヶ月ごとですが、使用頻度や置かれている環境によっても時期が異なる場合がありますので、メンテナンスについては、設置した工務店に確認を!

※一部引用「https://tanakahome.jp/comfohome/images/comfohome_pamphlet.pdf

「コンフォホーム」の可能性

これだけの機能を搭載しているので、見た目が大きかったり、天井付けが条件だったりとまだまだ課題がありますが、操作するパネルモニターはOSを使っているので、現在もどんどんバージョンアップしています。

導入当時は、日本の高温多湿な気候に対応しきれていない部分もあったようですが、改良(アップデート)してすぐに改善した実績も聞いております。

wifiやインターネットに接続していれば、遠隔でアップデートできるので、不具合があった場合にもオンラインで不具合箇所の診断が可能です。

東商住建でも、ただいま建設中!

永く快適に呼吸し続ける家。一生において必要不可欠な家だからこそ、丈夫で快適、地球にも住む人にもやさしい「つくり」にこだわりたいものです。家づくりにおける最新の技術や知識を知り、自然の力と共生しながら、少ないエネルギーで「理想の暮らし」を実現してみませんか?

世界基準の認定を受けた設備機器であっても、日本の気候風土に合った設計やプランが必要です。パッシブハウス性能に近い超高性能住宅についても、一部制限があったり、規定があったりするので、 導入希望の際は、初期計画の時点でご相談いただければと思います。

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