読み終えるまで
- エコハウスとはどんな家か
- エコハウスの4つの基本
- エコハウスを選ぶ理由
- エコな暮らしの大切さ
最近よく耳にする「エコハウス」。なんとなくで「エコ」な「ハウス」なんでしょう?と思う方も多いと思います。しかし、その「エコ」には様々な意味がありその一つ一つがエコハウスを作り上げています。そこで今回はエコハウスとはそもそもどんな家なのか、エコハウスに定められている4つの基本、エコハウスを選ぶ理由について深堀りしていきます。
エコハウスってどんな家?
エコハウスとは「環境に配慮して作られた家」のことを指します。では「環境に配慮する」とは具体的にどのような取り組みのことを指すのでしょうか。
- 自然と暮らすライフスタイル
- 自然エネルギーを活用
- 地域の材料を使用
これまでエコハウスは「少ないエネルギーで暮らせる家」と一般的に認識されていましたが、最近では家の素材自体にも環境に優しいものを使用するなどエコハウスの定義は広がってきています。また、素材やエネルギーの配慮はもちろん、その他にも自然を上手に取り入れながら調和し、一体となって暮らすことのできるライフスタイルの実現をコンセプトにしています。例えば、縦に長い日本は住んでいる地域によって暑い、寒い、雨が多い、雪が多いなどの特性があります。それらの気候風土と敷地条件、住まい方に応じて自然エネルギーが活用されること、地域の材料を使って家を建てることがエコハウスの基本になります。
エコハウスの4つの基本
実際にエコハウスの4つの基本的な考え方は環境省によって定められています。この4つの基本的な考え方の中には3つの基本テーマとそのテーマと取り入れた上で大切な1つの考え方が含まれます。ではこの4つの項目を一つずつみていきましょう。
- 環境基本性能の確保
- 自然・再生可能エネルギー活用
- エコライフスタイルと住まい方
- 地域らしさ
環境基本性能の確保
エコハウスは以下8つの項目が十分に理解され実践されていることが重要になります。これらの住まいの環境基本性能を確保することで、電力や火力など家で使うエネルギー消費を最小限に抑えながらも、快適に過ごすことができます。
- 断熱
- 気密
- 日射遮蔽
- 日射導入
- 蓄熱
- 通風
- 換気
- 自然素材
またこの中でも特に「蓄熱」が特に大切です。日本古来の木造住宅では蓄熱という考え方が全くなく、せっかくできた熱エネルギーは何の使われず、流しっぱなしという面がありました。今後は得た熱エネルギーは蓄え、給湯や暖房にに利用するなどのシステムの活用が必要となっていきます。
自然・再生可能エネルギー活用
環境基本性能を確保した上で必要なエネルギーに関しては、地域の特徴を生かしながら太陽、風、地熱、植物といった自然・再生可能エネルギーを最大限活用することがエコハウスに求められます。また、地球環境に影響のある石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料の使用をできる限り減らした生活ができるような技術や工夫を家に取り入れることが必要になっていきます。
エコライフスタイルと住まい方
住む人自身がエネルギー消費を抑えた暮らし方をすることも重要です。今の日本のエネルギーは家電によるものがもっとも多く、高負荷になりがちなのはライフスタイルが原因とされいます。せっかくエコハウスを建てても、住まい方が正しくないとその効果を最大限に発揮できません。具体的には節水を心がける、重ね着をする、植物を植えて日除けをするなどの小さなことから、集まって住むための新しい住まいかたちや農地付き住宅などの新しいライフスタイルを取り入れていくことが必要です。
地域らしさ
以上3つのエコハウスの基本的なテーマに加えて、それらを取り入れた上で地域の特性を十分に生かした家づくりをすることも大切です。地域によって気候や風土は異なるためエコハウスがそれぞれの地域で永く受け入れられる、魅力のある住宅にするためにもその地域にあった工夫が重要になっていきます。また地域らしさの中には地域の気候風土、文化などにより長い間培われてきた地域資源も含まれます。その地域で古く使われてきた工法やデザイン、その地域の木材を利用するなど地域の特色を生かした住宅であることもエコハウスには必要です。
どうしてエコハウスを選ぶの?
ここまでエコハウスの基本的な特徴について見ていきました。では、実際にエコハウスに住むという選択をした人たちがエコハウスを選んだ理由としては、どのような項目が挙げられるのでしょうか?
- 健康のため
- 環境のため
- 家計のため
健康のため
エコハウスは気密性や断熱性の高い構造になっているので、外の気温が家に与える影響が少なく、家の中の温度差が小さくなります。それにより、急激な温度差による血圧変動がなくなるので体調を崩すことが少なくなります。また太陽光は私たちの健康や生活リズムにとってとても重要なものです。実際に太陽光を浴びると幸せホルモンと言われているセロトニンや免疫システムに関係するビタミンDの分泌が促されルトされています。エコハウスに住み、太陽と接する時間を増やすことで心や体の健康が維持されます。
環境のため
エコハウスは建設に必要な材料選定やデザインの段階からから、その後何十年の生活まで全ての過程においての環境負荷を最小限にしています。環境問題が深刻化している中で「住んでいるだけで環境に優しい家」とういう画期的なエコハウスを選ぶことで少しでも環境のためになればという思いのもとエコハウスという選択をする人の多くです。
家計のため
エコハウスに住むことによって光熱費が大幅に節約されます。エコハウスは家自体の性能を上げて、エアコンなどがなくても快適に過ごせるよう作られています。また、風力発電や水力発電など自然エネルギーを取り入れることにより、自家発電が可能になり光熱費をさらに節約することができます。またエコハウスの基準となっている住宅先進国ヨーロッパの家は100年以上の長寿住宅が当たり前です。次の世代も住める家という面でも家計に優しいと言えます。
エコな暮らしをすることによって
異常気象や地球温暖化など環境破壊が目に見えてきている今、地球環境を少しでもよくするためには、私たち1人1人の行動が大切です。「環境が悪くなっているのはわかるけど、私たちに何ができるの?」と思われている方も多いと思います。マイバックを持ち歩く、リサイクル商品を選ぶなど今日からできることももちろんたくさんあります。でもまずは自分が最も多くの時間を過ごす空間である家のエコについて考えてみませんか?実際のエコアクションを起こせない方も住んでいるだけで環境にも家計にも優しいのがエコハウスです。未来の自分たちのために、エコハウスという選択も考えてみてはいかがでしょうか?
エコハウスまとめ
いかがでしたでしょうか。エコハウスについて何となく聞いたことはあったけれど実際にどんなものなのかは知らない部分も多くあったと思います。単に「エコ」な家を目指しているのではなくしっかりと環境省で定められた基本をもとに作られているエコハウス。実は環境に優しいだけではなく健康にも家計にも優しいんです。環境を大切にしながらエコハウスで快適な生活を始めてみましょう!
エコハウスを建てるなら
東商住建ではエコハウスを取り扱っています。一級建築士による緻密な設計と経験豊富でレベルの高い大工による技術で、お客様の理想のマイホームを実現します。無料の相談会も行っており、お客様のプランニングもサポートさせてただきます。興味のある方はぜひご気軽にお問い合わせください。
エコハウスの費用について詳しく
以上、エコハウスとはどんな家なのかを中心に見ていきました。では実際にエコハウスを建てるのにあたりどれくらいの予算が必要なのでしょうか。気になるエコハウスの費用について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。