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- 注文住宅を建てるためのプロセス
- 注文住宅を建てる上で重要なポイント
新築を立てるときに一番に思いつくのが「注文住宅」ではないでしょうか。注文住宅は一から設計を行い建築する住宅で、思うがままにカスタマイズすることが可能な住宅です。
みなさんは、注文住宅を建てる際に、入居までどれくらい時間がかかるのか、またどのような順番で進めていくのかをご存知ですか?新築を建てる際は、全体の流れをしっかりと理解することが大切です。
そこで、今回は注文住宅を建てるために必要な具体的なプロセスを詳しく解説していきます。
注文住宅を建てるまでの流れ
まず大前提として、注文住宅が建つまでの期間は、住宅の規模や鉄筋コンクリートなのか木造住宅などかなど、構造によって変わってきます。ですので、ここでは平均的な注文住宅を想定してご説明してきます。
注文住宅が建つまでおよそ1年-2年ほどかかります。
契約前、契約時、契約後、着工後に分けてみてきましょう。
以下の表からそれぞれの段階で必要な所要時間をご覧ください。
流れ | 所要期間 | やること |
---|---|---|
施工会社と契約する前にやること | 約3カ月 |
|
施工会社と契約する時にやること | 約3カ月 |
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施工会社と契約後にやること | 約3カ月 |
|
着工から引渡し | 約6カ月 |
|
それぞれのプロセスを詳しく見ていきましょう。
- 01. 実現したい要件をイメージする
- 02. 土地探し
- 03. 施工会社を選ぶ
- 04. プランの決定と見積もり
- 05. 仮契約
- 06. 住宅ローン
- 07. 請負契約
- 08. 地鎮祭
- 09. 近隣住民への挨拶
- 10. 施工現場の確認と各種検査
- 11. 竣工・引渡し
施工会社と契約する前にやること
施工会社と契約する前にやることをご説明していきます。
実現したい要件をイメージする
まずはどんな家を建てたいのかを大まかにイメージします。この段階では具体的な要件を定義したりする必要はありません。もちろん既に注文住宅に関する知識を揃えており、具体的な要件を定義できる場合は、あらかじめ要件を固めておいた方がいいです。まずは以下の記事を参考にして注文住宅はどういった住宅なのかを知ることをお勧めします。
プロでもない限りほとんどの方は自分で詳細な要件定義ができるほど知識を持ちあわせていないと思うので、この段階ではどんな暮らしをしたいのかや、部屋数や間取りなどを大まかに決めておくだけで十分です。業者に依頼した際に、自分の要望をしっかりと伝えられるようになっておけばスムーズに家づくりが進みます。事前にしっかりと準備しておくことが家づくりを成功させるためには大切です。
大まかな要件を定義するために、以下のリストを参考にして考えてみてください。
- いつ頃までには完成させたいか
- 子供は何人欲しいのか
- どんな暮らしを実現したいか
- 好きなライフスタイル
- 間取りや部屋の広さ
- 住みたいエリア
- 理想の周辺環境
- 予算
土地探し
注文住宅を建てる際は自分で土地を用意する必要があります。しかし、身内が土地を持っている場合などを除いて、自分自身で土地を見つけることは難しいので、まずは不動産会社に相談することになります。01で決めた要望を不動産会社に相談して、それにあった土地を探していきます。土地探しは、もっといいところ探そうとすると、永遠に決まらないことがよくあります。なので期限と優先順位を決めて、その中で絞っていくと良いでしょう。
- 希望の条件に優先順位をつける
- 期限を設ける
- 1で決めた大まかな要件が実現ができるか土地を確認する
- 解体費用などが発生しないかを確認する
この時点で工務店や設計事務所に相談してみてもいいでしょう。土地探しのアドバイスや、希望の注文住宅はどんな土地に適しているのかなどのアドバイスをもらえることができます。無料で相談会などを行なっている業者を探して話を聞きに行くと、より家づくりが成功する確率が上がるでしょう。
施工会社を選ぶ
土地が決まれば依頼する業者を決めましょう。全国に展開しているハウスメーカーやその地域に特化した工務店などの選択肢がありますが、それぞれの特徴をよく調べて、家づくりのパートナーとなる大切な業者を選定します。
- ハウスメーカー : 大手がゆえに安心感のある対応
- 工務店: 地域に密着しているのでその土地を知り尽くしており柔軟に対応も可能
- 設計事務所: 難しいデザインやレイアウトでも対応できる
自分に合ったタイプの施工会社がわかったら、まずはそこにお問い合わせしてみて、打ち合わせのアポイントメントをとり、自分の建てたい注文住宅の要件や土地の状況などを伝えてみましょう。そこでより具体的に何が可能なのかや、何を諦める必要があるのかなど理解した上で改めて検討してみると良いでしょう。
施工会社と契約する時にやること
施工会社と契約する時にやることをご説明していきます。この段階で家づくりのほとんどが決まります。それぞれのポイントをしっかりおさえていきましょう。
プランの決定と見積もり
施工会社を決めたら、具体的なプランを提案してもらいましょう。間取りやレイアウト以外にも、使う素材や構造も考える必要があります。耐震性能や断熱性能などの性能の部分もしっかりと説明してもらうようにしてください。住宅の寿命に関わってくる大切なことです。
断熱について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
また、見積もりの際にどのようなことが経費に含まれているのかをしっかりと確認することです。例えば、建築後のアフターメンテナンスや、保証制度などが含まれているのかをしっかりチェックしてください。後々、それらは別料金だったり、他のことで追加の費用がかかることが発覚した場合にトラブルに発展しかねません。ですので、必ず見積もり内容を確認してください。
仮契約
プランと費用について納得ができたら、施工会社と仮契約を結びます。この段階で簡易的な地盤調査を行い、地盤改良工事が必要かなどを検討します。もし地盤改良工事が必要であれば、見積もりの修正をおこないます。また、同時に詳細部分もしっかりと詰めていき、最終的な金額を算出していきます。この辺りは地元密着型の工務店などは柔軟に対応してくれます。納得いくまでしっかりと細部まで見ていきましょう。
住宅ローン
具体的に必要な金額が決まれば、いくら用意しなければいけないのか、もしくはいくら借入する必要があるのかが明確になります。新築を建てる場合は、ほとんどの人が住宅ローンを利用することになると思いますので、この段階で住宅ローンを選んでいきます。
住宅ローンを選ぶ際は以下のポイントに注意してください。
- 金利
- 保証
- 手数料
- 特典
この時点で工務店や設計事務所に相談してみてもいいでしょう。土地探しのアドバイスや、希望の注文住宅はどんな土地に適しているのかなどのアドバイスをもらえることができます。無料で相談会などを行なっている業者を探して話を聞きに行くと、より家づくりが成功する確率が上がるでしょう。
請負契約
ローンの審査が降り金融機関と契約を結んだら、いよいよ施工会社と工事請負契約を結んでいきます。この際に建築確認申請後に変更できない部分もあるので、どこまで変更できるかしっかりと確認しておきましょう。工事請負契約以降にプラン変更があれば、変更契約を結ぶことになり、建築確認の再申請などが必要になる場合があります。契約書自体のボリュームは大きいですが、追加の工数を増やさないようにするためにも念入りにチェックしてください。
- 工事請負契約書
- 契約約款
- 見積書
- 設計図書
施工会社と契約後にやること
すでに大きな山は越え、注文住宅の家づくりも後半戦になってきました。このセクションでは施工会社と契約後にやることをご説明していきます。
地鎮祭
施工会社と契約を結び終えれば、注文住宅を建設する準備に入ります。着工の前には安全祈願として地鎮祭を行いたいと言う方は少なくありません。施工会社に依頼をすれは手配をしてくれるので、事前にお願いしておきましょう。金額はおおよそ5−7万円を想定しておくといいでしょう。
近隣住民への挨拶
近隣住民への挨拶を済ませておくとも大切です。工事が始まるとどうしても騒音が発生してしまいます。後々の近所の方達との関係性を考えて、トラブルを防ぐためにも事前に挨拶しておくと無難です。
着工から引渡し
着工して一安心ですね。夢のマイホームまで後少し頑張っていきましょう。このセクションでは着工後から引渡しまでにやることをご説明していきます。
施工現場の確認と各種検査
実際に工事が始まったら、次は施工現場で実際に計画した工事が行われているのかや現場の雰囲気を確認しに行くことをおすすめします。直接大工さんに話すのではなく、基本的には依頼先のスタッフや現場監督の方とコミュニケーションをとります。住宅を施工する工期中で、この作業をすすめると手直しができない、後戻りできなくなるポイントがあります。その節目ごとにチェックを行い、基準に適合していないところを是正してから次の工程へと進めるといったことを行うのが現場監督です。ですので、自分が感じた不安点や要望などを、可能であれば現場監督に伝えることができれば理想的です。
通常、一般の方が正しい工事が行われているのかどうかを判断することは難しいです。業者によっては、現場監査記録書といった第三者の現場監査とそれを元にした記録書などを作っているところがあるので、一般の方でも比較的容易に工事の品質などを理解することができます。現場監査記録書を作ってくれる業者なのかは事前に確認しておきましょう。
竣工・引き渡し
建物が完成(竣工)したら建物の竣工検査をします。工事責任者や営業担当者の方と一緒に完成した建物をチェックします。この際に、床や壁などに傷や汚れはないかや、設備等の不具合はないかなどを確認します。この段階でもしも何か見つかった場合は、修正してもらうことができるので、しっかり隅々までチェックしましょう。
- 図面どおりにできているか
- 住宅設備は注文どおりのものが入っているか
- 建具や窓、住宅設備は正常に動くか
- 床や壁に汚れや傷はないか
- 住んだ後の点検などの内容
竣工検査が終わったらついに引き渡しです。家の鍵や保証書などを受取り、新居での生活をスタートすることができます。
長い間を過ごす家になると思うので、点検やアフターメンテナンスなどのことも考える必要があります。引渡しの際には、以下のポイントを確認しておくことをおすすめします。
- 建物定期点検の時期
- 不具合・故障時の緊急連絡先や保証内容
- 補修・修繕のメンテナンス体制
ここまでお疲れ様でした。夢のマイライフを全力でお楽しみください。
注文住宅の家づくりまとめ
注文住宅を建てるまでのプロセスは理解できたでしょうか。家づくりを成功させるためには、ある程度知識を持っておく必要があります。また、全体の流れを理解しておくことで、不安なく安心して家づくりを進めることができます。注文住宅をお考えの方はぜひこの記事を参考にしてください。
注文住宅を建てるなら
東商住建では注文住宅を取り扱っています。一級建築士による緻密な設計と経験豊富でレベルの高い大工による技術で、お客様の理想のマイホームを実現します。無料の相談会も行っており、お客様のプランニングもサポートさせてただきます。興味のある方はぜひこちらをご覧ください。